小之森夏音という女について
こんにちは。えるです。
だいたいグラブルの話になると言いましたね。あれは嘘だ。
現在放送中の深夜アニメ「私に天使が舞い降りた!」について、第5話がニコ動で無料公開されている間にどうしても読んでほしいことができたので急遽投稿します。タイトルにも書いた通り、本作の登場人物の一人である小之森夏音についてです。
前回までの「私に天使が舞い降りた!」
状況を大雑把に説明します。「私に天使が舞い降りた!」は、現在コミック百合姫連載中の漫画作品、及びそれをを原作とする動画工房製作の深夜アニメです。今回は後者、アニメ版での流れをベースに書いています。
コミュ章でロリコンで裁縫(コスプレ)やお菓子作りが得意な星野みやこ(みゃー姉)とその妹、小学5年生のひなた、ひなたのクラスメイトの白咲花、姫坂乃愛。彼女らを中心に描かれる所謂「おねロリ」系日常作品ですが、その中で小5ながらかなり心の距離が近い二人組がいます。それがひなた、花、乃愛のクラスの学級委員である種村小依、小之森夏音です。
二人は母親が友達同士で誕生日も近いため、「物心ついたときからいた」というほど長い付き合いの幼馴染。普段のポジションとしては小依がみんなに頼られる人になりたいドジっ子、夏音がしっかり者でみんなに頼られつつ小依を立てる、そんな感じです。
こちらの二人、OP・ED映像の他にも、ひなた達の学校での様子が描かれる際に登場してきたのですが、本格的な出番は第4話の後半、夏祭りパートからとなります。「かの」「よりちゃん」と互いに愛称で呼び、二人きりの場面では、輪投げの景品の光る腕輪を二人で分け合い、手を繋いだままお祭りを後にするなど、コメディ要素の多めな本作にあって、百合姫連載作品であることを思い出させてくれる、印象的な演出がなされています。
第5話前半 調理実習~星野宅
サブタイトルが小依の台詞であることからもわかる通り、第4話後半に続き、比較的小依・夏音の絡みが多い展開です。
開幕からの調理実習、お題はクッキーです。料理も得意で班のメンバーから頼りにされる夏音に、調理実習でもドジっ子、そして頼られたい症候群が爆発の小依。「かのと居るとみんなかのしか頼らないし」とへそを曲げる小依に対し、夏音は「よりちゃんがいないと、私困るなあ」と上手に宥め、コントロールしている印象を受けます。このあたりまでは、小依のチョロさと夏音の笑顔でただただ癒されるなぁといった感じだったのですが…。
放課後、小依と夏音は調理実習で作ったクッキーをお土産に星野家を訪れます。しかし、二人の知るみやこ像はひなたの姉自慢に尾ひれスクリュージェットエンジンがついたような完璧超人。先回りした乃愛にそのことを伝えられたみやこは大慌てで「完璧な姉」を偽装しようとしますが、結局耐えきれず、土下座からの号泣で全てゲロってしまいます。この場面、みやこがみんなを騙していたわけではないものの、私だったら「そんなの気にしないでください」くらいが精一杯のところ、夏音は「私たちのイメージを壊さないように頑張ろうとしてくれたんですね」と優しくみやこを抱き締めます。「ママ…」の弾幕が目に浮かぶようでした(実際そうなってました)。小依も後ろで何か物欲しそうな表情をしているように見えます。小之森夏音、とんでもない奴だ…。
第5話後半
本題の後半です。早くもお約束になりつつある「頼られたい小依の前でみんなが夏音を頼る」場面から始まりますが、今回の小依は乃愛の入れ知恵で「夏音を物理的に拘束して自分を頼らせる・お世話する」という明後日の方向に着地します。ここまでパッと見小依がやばい奴っぽく感じられるかもしれませんが、手法・展開自体はよくあるものです。私は問題はここから、見ていて「只者ではないな」と感じるのは夏音の反応の方だと思っています。
縄跳びの縄で両腕を縛られた夏音は特に嫌がるでもなく、クラスメイトが持ってきたプリントもそのままの状態で受け取ります。その後も本当に何事もなかったかのように小依を頼り、縄が解けなくなってしまっても「よりちゃんのこと信じてるから」と笑顔を崩しません。結局昼休み中に拘束は解けず、教科書やノートなども小依に頼ることになりますが、終始ニッコニコ。
小依の方は夏音が頼ってくれて満足なようですが、いくらなんでも当の夏音が状況に無頓着すぎる。冒頭の笑顔全開シーンでは小依関連のトラブルを楽しんでいる旨の発言をし、乃愛からは「器が大きい」と評されていますが、私にはちょっとそういう次元を超えてるんじゃないの、と感じられました。このあたりが、ゆるい日常アニメを求めている層がちょっと引いてしまうかもしれない、逆に私のような百合豚が喜ぶ点だと思います。
つまり?
ここから私の深読みになるのですが、どうもこの夏音という女、自覚はないでしょうが、精神的な部分ではだいぶ小依に依存しているのかもしれません。単に小依にされることは全部嬉しいのか、それとも手を縛られていることで小依と一緒にいられると喜んでいるのかは判断しかねますが、その手の重い愛が好きな私としては歓喜せざるを得ませんでした。
書きたいことがいっぱいあったのですが、個人の感想を交えると思っていた以上に気持ち悪い文章になるため、このへんで動画URLだけぶん投げて終わりにします。少しでも熱だけ伝わってくれたらいいな。
ちなみにここまで書いた展開の後、まだ家に二人っきりでいろいろする描写があります(露骨な誘導)。見ろ。
次回、「みゃー姉に友達はいないぞ」
なんだよこのサブタイ城之内死すかよ
おわり