ハイランダーフェスでオルフェゴールが気になってる方へ――フェス後も使え――
こんにちは。えるです。あけましておめでとうございます。
手術やなんかでしばらくわちゃわちゃしてまして久しぶりの記事です。Twitter等では話題にしてましたがこちらではお初になります、遊戯王マスターデュエルのスクラップオルフェゴールの紹介をする内容となります。
サービス開始から既に半年が経過していますマスターデュエルですが、このたび期間限定イベント「リミットワンフェスティバル」、所謂ハイランダー縛り大会が現在開催中です。記事を書こうと思い立った段階ではまだ「開催が発表されました」だったのですが、のんびりしてたらもう始まっていました。遅くなってごめんなさい。
当記事では大きく分けて2つ、前半で「フェスでのスクラップオルフェゴールの初動」、後半で「フェス外でもスクラップオルフェゴールはやれるよ」という内容を掲載しています。
攻略サイト等でも紹介されている通り、元々カテゴリに属するメインデッキ内のカードが各1~2枚、すべて合わせても10枚に満たない異常テーマ「オルフェゴール」はこのレギュレーションに非常にマッチしたデッキと言えるでしょう。
今回はこの機会にオルフェゴールに触れてみたい方、まだ何を使うか決めていない方向けに、筆者が使っているスクラップ型オルフェゴールの主な展開パターンや通常レギュレーションとの違い等、表面的な内容だけさらっと紹介します。
オルフェゴール有識者の皆様におかれましては、当記事で特にお役に立てることはないと思いますので、ブラウザバックするか、間違った記述がないか添削をお願いいたします。
はじめに
妨害を踏んでから本命を出すのが染み付いているので先に白状しておきますが、私自身のオルフェゴール使用歴は純構築で3月~4月初頭、スクラップ型でそれ以降ずっと、といった程度です。なるべく毎月最初の週末で最高ランクまで上げ切るようにしていますが、スクラップオルフェゴールの強さを十全に引き出せている自信はないので、本当に基礎の基礎だけの紹介に留めます。
より細やかに深く知りたい方は以下の記事をお読みください。私がスクラップ型に移行する際に読んで感銘を受けたものです。感謝。
デッキ内容:イベントレギュ
執筆段階でイベントが開始していますが参加はまだのため、内容に多少の変更が生じる場合があります。ご了承ください。
※追記
EXデッキ変更しました。なお新たに入れた二人はまだ出してません。フェニックスとかの方が無難かも。
OUT→ヴェルズナイトメア、オーケストリオン
IN→トポロジックボマードラゴン、クルヌギアス
初動2パターン+α
基本的な動きを紹介します。ここではイベントレギュでできる動きのみを紹介し、通常レギュでしかできない動き(ハリファイバー、ユニオンキャリアー禁止の影響を受けるもの)については次項で補足します。またハイランダー構築になったことで採用された助っ人も含まれているため、通常レギュでは優先度が下がるものもそちらで解説しますので、クラフトポイントを節約したい方は軽く目を通してください。
基本展開(1枚初動)
終末の騎士やスクラップリサイクラー等、ディヴェルを墓地へ送ることができるカードによる1枚初動です。以下の9種からスタートできます。
0.(増援、スクラップエリア、化石調査の場合)対応する墓地肥やしカードをサーチ
1.召喚、効果を発動してディヴェルを墓地へ送る
2.ディヴェルの効果を発動、オルトロを特殊召喚
3.召喚したモンスターとオルトロでガラテアをリンク召喚
4.オルトロの効果を発動、ガラテアを対象にして星杖を墓地へ送る
5.星杖の効果を発動、ディヴェルを特殊召喚
6.ガラテアの効果を発動、星杖をデッキに戻してバベルをセット、発動
7.ガラテアに重ねてディンギルスをX召喚、効果でオルトロをX素材に
8.ディヴェルとディンギルスを素材にマスカレーナをリンク召喚
※おろかな埋葬のみ、ディヴェルからギルスを出して星遺物トークンをリンクリボーに変換するなど若干手順に違いがあります。できる盤面は変わりませんが特殊召喚数が嵩むため、何もしないうちにニビルの射程に入ってしまうことだけご注意ください。
これにより、ディヴェルで相手ターンにスケルツォンを特殊召喚してマスカレーナの効果を使える状態にし、ユニコーンやロンギルスをリンク召喚することで1枚、素材となったスケルツォンの効果で蘇生したディンギルスによって1枚の除去ができます。盤面の見た目があまりにも貧弱ですが、手札1枚の消費で最低限のリソースを確保できるので案外なんとかなったりします。
後述するスクラップ展開と比較すると、より多くの1枚から動き始められる点・ラプターを経由しない5枚はニビル被弾時のダメージが軽微で済む点がメリットです。また、こちらのルートは純構築でもそのまま使うことができます。
スクラップ展開(1枚+手札コスト1枚)
スクラップ・ワイバーンのリンク召喚を起点とする、以下の4種から始まる展開ルートです。
先程の基本展開より長いため早口です。
0.(リサイクラー以外の3枚の場合)ラプターを経由してリサイクラーをサーチ
1.リサイクラーを召喚し、ジェットシンクロンを墓地へ送る
2.ジェットシンクロンを蘇生しワイバーンをリンク召喚、①を発動
3.ワイバーンの②でゴーレムをリクルートし、ワイバーン自身を破壊
4.ゴーレムでリサイクラーを蘇生し、効果で星杖を墓地へ送る
5.星鍵士リイヴをリンク召喚、効果で星遺物を継ぐものをセット、即発動
6.ゴーレムを蘇生し再びリサイクラーを蘇生、ディヴェルを墓地へ送る
7.ディヴェルと星杖の効果を使い場にオルトロ・ディヴェルを出す
8.ガラテアをリンク召喚、効果を使用後ディンギルスに変換
9.残った効果モンスター2体でマスカレーナをリンク召喚
※手順1で墓地へ送るカードとして幻獣機オライオンを採用することで、手札コストを必要としない完全な1枚初動になりますが、手札のオルフェゴールを処理するためにどのみちジェットシンクロンが必要なので、私はデッキ内のゴミを減らすためジェットシンクロンのみの採用としています。
こちらの展開では、マスカレーナの効果発動前にオルフェゴールの闇属性縛りを踏まなくて済むため、アポロウーサも選択肢になります。ディンギルスの②によるマスカレーナ・アポロウーサの保護、リイヴ素材効果による対象に取らないデッキバウンス、オルトロの効果による打点800アップなど、少ない枚数ながら非常に強い連携で相手を妨害します。
後攻の場合は手順3、ワイバーン②の効果で破壊するカードを相手の場から選ぶことができ、リンクマーカーも二つ増やすことができます。上述のリイヴのデッキバウンスやユニコーン・アクセスコードトーカーなどと併せ、相手の場に干渉する機会が多く、1ショットキルも十分視野に入ってきます。
こちらがスクラップ型オルフェゴールを使う主な理由になりますが、ジェットシンクロンとスクラップゴーレムの2枚分引きたくないカードが増える点がデメリットとなります。
条件付きで初動になるカード
特定条件下で初動あるいは上記パーツのサーチができるカードです。
グレファーは効果の墓地送りももちろんですが、手札のオルフェゴールモンスターを処理できるのが優秀です。増援からのサーチの場合、手札の事故具合によっては終末の騎士よりこちらが欲しい場面も確実にあります。
機界騎士2種は後攻時に召喚権を消費せずにギルスをサーチできます。別途初動を引けている場合には誘発の囮となり、無料で出せる割には高めと言えなくもない打点があるのも偉いです。
上記の1枚初動あるいは準(?)1枚初動となるカードを基本とし、合わせて引いたカードで展開を伸ばしていくのがこのデッキの基本となります。
通常レギュレーションと違う点
ここからは、上記のイベントレギュと比較した通常レギュのスクラップオルフェゴールを軽く紹介します。イベント後も使える組む価値のあるデッキだということを知っていただけたらと思います。
デッキ内容:通常レギュ
こちらは普段から私がランクマで使用しているものです。
イベントレギュで禁止指定されているリンク2体について
まずは一番の違いであるハリファイバー、ユニオンキャリアーについて説明します。こちらの2枚はスクラップオルフェゴールにおいてはどちらかというと「保険」に近く、ギルスやリサイクラーの召喚ができない状況でもユニオンキャリアーを経由してディヴェルを墓地へ送り、最低限の展開ができるようにするための採用となります。
まずはユニオンキャリアーから、具体的な状況とともに動きを紹介します。条件としては、閃刀ギミック(エンゲージ、ビットのいずれか1枚)と増G、うらら、ジェットシンクロン等、適当なモンスター1体の通常召喚ができることです。
1.ビットを発動、トークンを生成
2.適当なモンスターを召喚し、アルミラージをリンク召喚
3.アルミラージのリンク先にカガリをリンク召喚、効果でビットを回収
4.アルミラージ(炎属性)とカガリ(炎属性)でユニオンキャリアーをリンク召喚
5.メインモンスターゾーンが空いたのでビットを再び発動
6.ユニオンキャリアーの効果でトークン(闇属性)にディヴェル(闇属性)を装備
7.トークンをリンクリボーに変換し、ディヴェルが墓地へ送られる
このような流れで無理矢理ディヴェルを落とし、オルフェゴール展開に入ることができます。イベントレギュでもリンクマーカーを増やす、うららを踏むなどの目的で閃刀セットを採用していますが、通常レギュではユニオンキャリアーの存在により、これらがより大きな意味を持つカードとなっています。
※追記
通常召喚したモンスターをアルミラージに変換してカガリと属性を合わせる手法について、現在主流の手札誘発が増Gとうららであることから、アルミラージの代わりにカイナを採用すると、閃刀姫の側で属性を合わせることができており、クラフトポイントを節約して同じ動きができるように見えます。しかしながら、アルミラージを採用しない場合、「リサイクラー+蘇生札」を持っているとき、リサイクラーの効果を無効化された場合に「アルミラージに変換して蘇生」の動きで貫通することができなくなります。もしイベント後も使ってみようかなと思っていただけているなら、ここは妥協しないことをおすすめします。
次にハリファイバーについて。こちらはスクラップラプターに無限泡影などが飛んできた際に使えます。既に閃刀ギミックが通っていてカガリが場にいるか、別途ギラサウルスか化石調査を握っている場合にリカバリーができます。
1.ラプター(チューナー)と適当なモンスターでハリファイバーをリンク召喚
2.ハリファイバーの効果でジェットシンクロンを特殊召喚
3.ハリファイバー(機械族)とジェットシンクロン(機械族)でユニオンキャリアーをリンク召喚
4.ジェットシンクロンの効果を発動し蘇生
5.ユニオンキャリアーの効果でジェットシンクロン(機械族)にディヴェル(機械族)を装備
6.ジェットシンクロンをリンクリボーに変換し、ディヴェルが墓地へ送られる
こちらも無理矢理ユニオンキャリアーに繋ぐことでディヴェルを墓地へ送ることができました。またハリファイバーの場合は優勢時に出してリンク値を稼ぎ、アクセスコードトーカーまで持っていくといった芸当もできます。
以上のようにこのデッキは手札誘発を中心とした妨害を貫通して展開を続けることに長けており、また妨害がなければその分最終盤面を厚くできるため、通常レギュの環境でも充分に戦っていけるだけの力があります。より細かい個別の事例はかなり端折りましたが、デッキの個性はいくらか伝わったでしょうか。
通常レギュでは優先度が落ちる初動札
上で紹介したイベント時の初動札のうち、以下の5枚(および増援、スクラップエリア)は通常レギュでの私のデッキには採用されていません。最後に軽く理由を書いていきます。
終末の騎士、ダーク・グレファー
スクラップ型ではワイバーンの素材、ゴーレムでの繰り返しの蘇生に対応するスクラップ組の価値が大きく高まるため抜けやすいです。純構築では普通に入りますし、闇属性を指定するヴェルズXモンスターの素材になれるなど固有の強みもあります。
マスマティシャン
効果の面ではリサイクラーと同様ですが、終末グレファーやスクラップモンスターと比較すると各種素材としての利点がなく、上記の初動を全部入れてもまだ足りないというような、今回のイベントレギュ以外ほぼほぼ起こりえない状況下でのみの採用となると思います。
機界騎士2種
こちらはどちらかというと後攻向けのカードで、先攻時も既に展開が通っていれば雑にリンク値を嵩増しできますが、リサイクラーのサーチ手段が十分な通常レギュでは抜けやすいです。もっと枚数を増やして機界騎士オルフェゴールとする構築ならさらに活躍するかもしれません。
おわりに
説明らしいものは以上となります。いつもTwitterで言っている「攻略サイトのTierリストにオルフェゴールを載せたい」は冗談ではなくわりと本気で言っているところがあるので、これでも真面目に布教活動をしたつもりです。スクラップオルフェゴールの今回のイベント適性、通常時はさらに安定性が高いことなど、このデッキの良さが少しでも伝わっていれば幸いです。
それでは、拙い文ですが最後までお読みいただきありがとうございました。
巧妙な宣伝
ぎんしお少々(若鶏にこみ先生/芳文社)2巻が6/27(月)に発売されます。全人類読みましょう。